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2009年11月

2009-11-28

すり鉢から蕎麦粉

江戸時代 石臼で鬼皮を剥いて その後 大割れにして

粉を挽いたとか?

同じことを やってみよう・・

1128_001_r

9メッシュ(2000μ=2mm)の篩いを通る大割れを作ろう

1128_002_r

叩いたり 麺棒で押さえても 大して細かくなりません

そこで すり鉢

1128_003_r

1128_005_r

何度も すって 何とか 9メッシュ を通った

1128_006_r

1128_007_r

何時ものように 篩い分けると

20メッシュ上  70%

20-30      11%

30-50      7%

50下       12%

恐ろしく大きな粒

これでは そばにならないし 再度すり鉢でするのは大変そう

石臼で 粉に

8号で

1128_011_r

30分で 約10g程度の粉が出来た この計算だと

時間20gと恐ろしく遅い

何時まで経っても そば粉に出来ないので

スピードコントロールモーターに 石臼を乗せ変えて

最大スピード 30回転で・・

1128_012_r

流石に早い 時間2000g程度の速さで挽けた

結果

20-30  4%

30-50  24%

50下   72%

1128_015_r

通常の粉によく似ているので

1128_019_r_2

方向性が 大きく変わりましたが・・

面白い(笑)

2009-11-22

二度挽きの実験 

そばの実が変わったので(三日月在来→福井大野早狩り)

前回のデーターに少し疑問がありました。

同じ そばの実で比べるべく 実験

毎分13回転 実は自動供給です。

1121_001_r_2

時間1250gのスピードで挽けて

20上   鬼皮

20-30  13%

30-50  26%

50以下  61%

三日月在来のときより 可也粗い目

50メッシュ以下を 再度挽いてみる 自然供給で 時間500gぐらいの

入り込みでした。

20-30  0%

30-50  26%

50以下 74%

夫々の 粒度を合計する

20-30  0%

30-50  9%

50以下 91%

全ての粉を 混合する

1121_003_r

左の尖がった山が 20-30メッシュ

下側は 白いところは 最初に挽いたときの 50以下の部分

下側の 少し茶色い部分は 2回目の 50以下の部分

同じ 分類の粒度ではあるが 実の挽かれた部分が違うので

色も違ってきている 

勿論 50以下と言っても 50以下の分布も違うのです。

1121_007_r

微粉だが 甘皮の微粉もどきも加わって

多少 咽にザラツキを感じるそばとなりました。

 

2009-11-21

上臼の重さの実験 2倍の重さの上臼では

5号自作臼では 上臼が20kgぐらいですが 3段目を乗せて

上臼 約30kgとして試運転したことがあるが 大して粉の粒度は

変わりませんでした。

・・・・

今回は 更に倍ぐらい 20kg+20kgの実験です。

回転は 固定で毎分13回転ぐらいです。

1120_005

ヌキミの投入は 自然方式 通常の20kgの上臼のときは

時間1200gぐらいです。

ただ 今回のヌキミは 福井大野の早狩りそばなので

1120_004

前回の 三日月在来種と 乾燥度も 粒の大きさもちがうので

大まかな比較です。

+++++++++

周辺のすりあわせ面は 約5cmなので

通常のときの 摺りあわせ面あたりの重量は 1cm2当たり53gです

20kgの追加の上臼を乗せているので 倍の106g程度の計算。

・・・重すぎて 粉がでてくるだろうか

約2分ほどして 挽け始めて 結果 時間700gでした。

1120_008

強く当たった跡の 黒い部分が増えているような?

粉の 溝へのへばりつきも きついような?外周から5-8cmの所です。

かろうじて 粉が焼けて糊の様な状態にはなっていない。

簡単に 刷毛で 落とせる程度の へばり付きでした。

1120_009

何時もの 篩い分けでは・・時間700gの今回は

20メッツシュ上   鬼皮

20-30メッシュ   1%   (6%)   1%

30-50メッシュ    14%  (23%)  11%

50メッシュ以下   85%   (71%)  88%

( )内は 自然供給 時間1200g 赤字は 時間400gのとき

・・結論・・

・・・すりあわせ面の圧力が増して 粉の排出がスムーズで

  無くなった為に(時間当たりの供給量が減った)細かい粉が出来て

  供給量を減らした時と同じ状況にした様だ。

ある程度 粉の粒度は 供給量に比例すると言う(トコロテン理論)の

ある側面を示しているのでは ないだろうか?

今の外周5cmの すりあわせ面の面積を減らして

摺りあわせ面の面圧を増やしてやれば(外周を短くする)

上に 追加の石臼を乗せなくても 同じ効果が生まれのかも・・・

供給量を減らすのも 排出しにくくすることも 結局

臼の中での 滞在時間=長く挽く と、同じ話ではないだろうか

2009-11-19

目開き(オープニング) ②

1118_019

メッシュ表現は 不正確なので ノギスで計ったことがあります

過去の記事

今回 リネンテスターという ルーペを購入しました

mmとインチのメモリがあるようです

一番安いものなので レンズの画像も歪んでいますが・・

篩いの糸の厚みさえ判れば 目開きが計算可能です。

1118_018

1118_020

30メッシュ辺りからは 表示と 実際の 目開きが 逆転している

場合も良くあるので 多少は役立つかも

小型折りたたみなので 出来た蕎麦を見たり

石臼の表面の観察なんかにも 使えそうです・・・多分?

2009-11-09

スピードコントロールモーターの実験

先日 ヤフオクで スピードコントロールモーターを落札

単相200vで90W オリエンタルモーター

IHのコンロや 給湯器など 新しい電化製品のため

単相200Vを 取り出しやすい一般家庭が増えている。

電力会社も 単相2線で 200Vを取り出せるように 引き込んでいる。

私のところでは 200Vのエアコンのため ブレカーボックスまで 

引かれているので 未使用のAC用100Vソケットを 200v用に取替え

ブレカーの配線を 変更して 200vが 取り出せる様にしている。 

今回のは、新品なら¥30000+ヘッド¥10000=¥40000位のセットでした。

90回転から1700回転の制御が可能(60Hz)

25と50のギヤヘッドが付属 少し古いタイプらしい。(今はデジタル、併売かも)

以前他のモーターに付属していた 12.5のヘッドで実験したら

900回転前後で無いと石臼の回転を起動で出来ず 必要な10-20回転が得られない

Ca3a0023

50:1のヘッドで実験(このヘッドでぎりぎりか?)

カタログ上は 1.8回転から34回転が可能

下から 3目盛ぐらいでも 何とか回転もスムーズでない

写真の4目盛だと 初期起動も 回転もスムーズ

臼を乗せた状態で 8回転毎分

逆算すると モーターの回転は 400回転程度

モーターの回転を絞ると トルクも落ちるのは仕方が無い

説明書に拠れば 冷却ファンの回転も落ちるので

大きなトルクを出して モーターが加熱すると 問題がおきるとか

幸い 60.、90Wタイプには 発熱で安全回路が働く

サーマルプロテクトが付属している。。

10回転で モーター500回転 20回転で モーター1000回転となる

1700回転の最大だと 石臼は34回転とカタログどおりとなる。

・・・

一番 トルクの必要な空挽きでも 上臼に更に 石臼を乗せても

20+20kg=40kgぐらいのしても 問題なし

(下の写真は ヌキミを実際に投入しています)

Ca3a0025

ストレス無く 起動もスムーズ  この辺が 50:1ヘッドの常用域のようだ

その後 空挽きで

もう10kg乗せてみた(合計50kg)が 同じ目盛では 起動が不安定

もう 一目盛上げた 600回転(臼は12回転)程度なら問題が無かった。

今まで 単相モーターでは 固定の回転を使用していたが

高価な スピードコントロールモーターが 安く手に入るなら・・・

中古なので 使えるかリスクがあるし 希望のヘッドの中古は

なかなか 見つからないけれども。。可能性が見えて来た。

三相200Vに インバーターを取り付けた 電動機は

何時も 10回転毎分で使うことが多い

他の 単相100Vは 120:1の固定で 13回転毎分となる。

(安いギヤヘッドや モーターがたまたま このレシオだった)

色々 回転数で 挽き分けてと考えていたが・・・・・

逆に 投入量で 粉を作り分ける事が多いので

比較の為にも 回転数を触らないことが増えている。

ヌキミを 一回挽きのみで 粉を作ることが多く

2番臼 3番臼を挽かないためでもある。

これを見た人が ヤフオクで競り合うと 困ったことに。。。。。。

=変わった趣味の人は余り居ないとは思う(笑)

石臼の回転を制御したいときには

90W 50:1ヘッドなら 実用域だと 判った。

出来れば 大きな80:1ぐらいのヘッドで(約21-2回転)

少しだけ 回転をしぼる方法のほうが より安心だとは思われる。

(カタログ上は 60Wでも 軸トルクは 同じぐらい

40Wモーターだと 軸トルクが1/3ぐらいとなるため 50:1のヘッドでは無理かも)

・・・ご参考に

オプションの回転計が欲しいところ

出来れば 最新式の デジタル式の コントロラー付きのセットが

欲しいが まだ見つからない 出ていると とても高額です。

○ 三相200vのモーターは 中古 新古とも豊富

  ただし 家庭用100Vからの インバーターは 実売

  ¥20000はする

● 単相タイプは インバーターが不要だが スピードコントロールモーターセットの

  新品定価はヘッドコミで ¥40000以上

  中々 中古は見つからない

  ・・・・モーターの大きさの関係で 電動部分を小さく出来ますね

2009-11-03

8号 ポーラス臼を手挽き臼として

モーターと 上臼をつなぐシャフトを 外すと

手挽き臼としても使えるようにしてあります。

今回 取っ手を取り付けて試運転

1101_008_2

アンカーボルトを打ち込み

他の石臼で使用の 取っ手を取り付け

1101_009_2

ヌキミの投入は自然投入

1101_010_2

出来た粉は 試運転の時と ほぼ同じ

20-30 6%

30-50 22%

50   72%

軸の精度が上がって ぐらつきが少ないのか

時間1500g 毎分12-20回転程度の早さです

毎分12回転だと 可也ゆっくりで 手が痛い

20回転ぐらいで 調子よく回すほうが楽なようだ。

粉の出具合を見ながら 挽き手が 調整できるのが良いかも

・・出来たそばは ヌキミが 既に 茶色に変色していることもあり

味も 香りも 低いレベル

粉も 微粉気味。。。実が悪いので 繋がりを心配したが

微粉が多いと 繋がりも良く 捏ねる必要もなく

食感だけは コリコリ感のある 出来上がりでした。

こうなれば もっと 細かい粉が出来るような工夫を

考えてみたい。

1101_013_2

1101_014_2

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