上臼の重さの実験 2倍の重さの上臼では
5号自作臼では 上臼が20kgぐらいですが 3段目を乗せて
上臼 約30kgとして試運転したことがあるが 大して粉の粒度は
変わりませんでした。
・・・・
今回は 更に倍ぐらい 20kg+20kgの実験です。
回転は 固定で毎分13回転ぐらいです。
ヌキミの投入は 自然方式 通常の20kgの上臼のときは
時間1200gぐらいです。
ただ 今回のヌキミは 福井大野の早狩りそばなので
前回の 三日月在来種と 乾燥度も 粒の大きさもちがうので
大まかな比較です。
+++++++++
周辺のすりあわせ面は 約5cmなので
通常のときの 摺りあわせ面あたりの重量は 1cm2当たり53gです
20kgの追加の上臼を乗せているので 倍の106g程度の計算。
・・・重すぎて 粉がでてくるだろうか
約2分ほどして 挽け始めて 結果 時間700gでした。
強く当たった跡の 黒い部分が増えているような?
粉の 溝へのへばりつきも きついような?外周から5-8cmの所です。
かろうじて 粉が焼けて糊の様な状態にはなっていない。
簡単に 刷毛で 落とせる程度の へばり付きでした。
何時もの 篩い分けでは・・時間700gの今回は
20メッツシュ上 鬼皮
20-30メッシュ 1% (6%) 1%
30-50メッシュ 14% (23%) 11%
50メッシュ以下 85% (71%) 88%
( )内は 自然供給 時間1200g 赤字は 時間400gのとき
・・結論・・
・・・すりあわせ面の圧力が増して 粉の排出がスムーズで
無くなった為に(時間当たりの供給量が減った)細かい粉が出来て
供給量を減らした時と同じ状況にした様だ。
ある程度 粉の粒度は 供給量に比例すると言う(トコロテン理論)の
ある側面を示しているのでは ないだろうか?
今の外周5cmの すりあわせ面の面積を減らして
摺りあわせ面の面圧を増やしてやれば(外周を短くする)
上に 追加の石臼を乗せなくても 同じ効果が生まれのかも・・・
供給量を減らすのも 排出しにくくすることも 結局
臼の中での 滞在時間=長く挽く と、同じ話ではないだろうか
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これは興味深い、貴重なデータですね!。
上下の臼は、同じくらいの厚みのものが普通ですが、思うにそれは削れ代かと・・・
年寄りの話では、昔し石臼は大変高価(財産)なので臼を摺りつぶすまで大事に使ったそうです。
減って軽くなっても十分使えますね。
投稿: 酒百 | 2009-11-21 20:08
簡単な道具で 職人が 何日もかかって作る事を
考えたら 高価になりそうです。
私も 仕事を投げ打て可也の時間をかけているので
とても高い物についています(笑)
勝手ですけれども・・・
趣味とは 金のかかるもの?
投資ばかりで 美味しい蕎麦が出来ません(泣)
投稿: 辛汁 | 2009-11-21 20:34